今日は、ある経営者の方が自社の事業譲渡についてご相談を頂いた時のお話について書かせて頂きます。今日も数あるブログの中からこのブログに遊びにきてくださりありがとうございます。
ちなみに今日のお話しは、経営者であるクライアント様が「ぜひブログに書いて」と言ってくださいましたので、そのことについてブログ内でシェアさせていただこうと思います。
コロナ禍での業績悪化。そして事業を譲渡へ。
年商数十億円の会社の経営者のA社長は、地道にその業界でお客様と従業員のために何年もお仕事をなさっていらっしゃいます。
ちなみに、私はメンターとして数年、関わらせていただいております。
しかし、事業をされていく中で、このコロナ禍で業績が悪化し、不採算事業を手放さざるを得ない状況になってしまいました。
コロナ禍になる前までは、業績も良く、A社長のお人柄も素晴らしい方でしたので、今回、事業を譲渡する決断をされた後には、その事業を引き継ぎたいという企業が複数社出てきたとのことでした。
そこで、A社長は「さあどこの企業にこの事業を引き継いでもらうべきか」ということで、ご連絡をいただきお会いさせていただきました。
世間一般の”良い選択”が、本当に”良い選択”なのか?
事業譲渡はご存じの方もいらっしゃる通り、様々な条件、思惑とともに正義がどこにあるかをしっかり見定めなくてはいけません。そのA社長の事業を欲しいという企業の条件提示は、どこも好条件だったようです。
お会いしたときは、A社長は、『社員やお客様にとっていい選択はどれか?』と悩まれていました。
ですので、譲渡の金額と譲渡後に社員たちの働き方が不快にならないことを第一に譲渡先を選ぼうとされていらっしゃったのです。
しかし、私がA社長のハイヤーセルフから届いたメッセージは、「それでいい!」ではありませんでした。
その人にとっての大切な選択とは?
A社長は、業績も含め、素晴らしい業界での実績を数々残されていますが、何かを選択されるときは、自分よりも先ず、社員や周りの方々を第一に考えておられたそです。
”なんていい人なの!”と世間では思いますが、魂の世界では違っていました。
A社長のハイヤーセルフからのメッセージは、「自分を後まわしにした選択をると、その決断のせいで尻ぬぐいをし続けることになる」というものでした。
私から、そのことをA社長にお伝えしました。
今回とても大切なことは、「(社員や周りの人たちではなく)自分にとっていいことを選択すること」だったのです。
自分を大切にするという選択
自分ではない他者のための選択は、自分をないがしろにしている行為だから、その先も自分をないがしろにする出来事や、自分が大切にされない出来事と共鳴することだと。
A社長はハイヤーセルフからのメッセージを「うん、うん、」と深くうなずきながら聴いていらっしゃいました。
そして、「思い返せば、過去にした選択がこのように自分を苦しめた経験があった」と。しかし、その原因が自分にとって良いことをしていなかったから、ということに気づいてはいなかったとおっしゃてました。
「ポジティブな変化のために事業譲渡を行うのだから、その先の未来が、社員も喜ばず、しかも自分は尻ぬぐいをすることになる未来だなんてごめんだ!」ともおっしゃってました。
ほんとですよね。
自分を大切にすると周囲も大切な存在になる
経営者の方は、大きな決断をする時に、社員や取引先など自分の周りのことをまず考えますよね。
経営者って本当に孤独で大変だし、日々、寝る時間を割いても社員やクライアント、取引先のことを考えておられるんだなと改めて、プロ意識を感じました。
ハイヤーセルフからの他の全てのメッセージをお伝えし、事業譲渡のご相談についてのセッションがおわりました。
そして、数日経ってから、A社長から「あれから譲渡先の選択について、考えを改めてみて、自分を一番大切に出来る方向性を探せた。
そのお陰で、自分自身、譲渡先、社員や取引先などの関係者、そして家族にとっても最高で最善な選択をすることができたよ。
”三方良し”どころか、”四方良し”の結果になったよ。」と、嬉しいご連絡をいただきました!
選択の癖に捉われず、自分が喜ぶ選択を!
A社長が、なぜご自分の体験をブログに載せたほうがいい、と言ってくださったかというと、自分のように大きな決断を迫られいるときにこそ、過去の自分の選択の癖にとらわれないことが大切だということと。
日頃から自分が喜ぶことに意識を向けることが結果的に自分が大切にしている人を喜ばせるんだということを、自分以外の人にも知ってほしいから。だったそうです。
あ、あと、私をかわいがってくだっているので、「このブログが沢山の方の目にとまるといいね!」と
応援してくださるお気持ちだと、私はそう思っています!
是非みなさんも、世間一般的に”良し”とされている選択や、過去の自分自身の価値観などに捉われた選択だけではなく、”自分自身が心から喜ぶ選択”をしてみてください。